医療従事者が不足する理由として、勤務時間が長すぎるということもあります。思っているよりも長い勤務時間ということになると、疲労が段々と溜まってきてしまいます。自分ではこのくらいしか働けないというような時でも、残業を言われることもあるでしょう。
勤務時間をもう少し短くしてくれれば、なんとか続けられる場合もあるかもしれません。でも元々医療従事者が不足しているわけですから、そこで人を雇わない限りは自分の勤務時間が短くなることは難しいのです。
そして、勤務時間において無理を続けることによって離職率も高くなり、結果としては体を壊し他の仕事に就くまでに時間を要することもあります。つまりは悪循環を繰り返しているのです。
不足しているからこそ、一人一人に対しての負担が大きくなり、そして耐えられなくなりまた辞めてしまうということが続いていきます。その場合、なんとかするためには勤務形態を変えつつ、賃金を上げるというようなことが必要になります。
でも勤務形態において柔軟性を持つことが出来れば、もしかしたら医療従事者を充実化させることも可能かもしれないのです。でも勤務形態についての柔軟性を持たないような医療機関の場合は、結果として辞めざるを得ない人が増えてきてしまうのは目に見えていることです。
安い賃金で長い時間働かされるということが続けば、離職率が高くなるのは当然のことと言えるでしょう。このどちらかを少しでも改善することが必要なのです。
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管理職になれた喜びと不安
医療従事者が離職をしたいという理由として、管理職になった時の負担が重いということもあるようです。医療機関側としては、せっかく管理職として育ってくれた人材を失うことになるので、かなり痛手のはずです。
でも、管理職になる前から多少感じていた仕事についての苦しみなどが管理職になったことにより、更に強くなることもあるのです。出来るだけ管理職として努力をしてみたけれど、人の面倒を見たり教育のようなことをしなければいけないのは、大きな負担です。
自分自身で望んで管理職を選んだ人ならまだしも、医療機関側が選んだ管理職の場合には続けることが難しい場合が多いです。皆が管理職になるたびに離職していくということもあるかもしれません。
そうしていくうちに、医療従事者の不足が益々深刻な問題になることもあるのです。管理職としての誇りを持ちたいという気持ちはあるかもしれませんが、元々の仕事がきつい上に管理職までしなければいけないとなると、正直もたないと考える人は多いでしょう。
管理職から外れたいというように言える人ならまだ良いのですが、それを伝えにくいということもあります。自分の能力を買ってくれた上司に対して申し訳ないという思いもあることでしょう。
そして出来るだけきちんと勤めないと、せっかく抜擢されたことがムダになる…とも考えるようです。でもそのように思い続けていっても、長くは続かないことが多いです。管理職になることにより、離職率が上がることは実際に起こり得ることのようです。