医療従事者が離職をしたいという理由として、管理職になった時の負担が重いということもあるようです。医療機関側としては、せっかく管理職として育ってくれた人材を失うことになるので、かなり痛手のはずです。
でも、管理職になる前から多少感じていた仕事についての苦しみなどが管理職になったことにより、更に強くなることもあるのです。出来るだけ管理職として努力をしてみたけれど、人の面倒を見たり教育のようなことをしなければいけないのは、大きな負担です。
自分自身で望んで管理職を選んだ人ならまだしも、医療機関側が選んだ管理職の場合には続けることが難しい場合が多いです。皆が管理職になるたびに離職していくということもあるかもしれません。
そうしていくうちに、医療従事者の不足が益々深刻な問題になることもあるのです。管理職としての誇りを持ちたいという気持ちはあるかもしれませんが、元々の仕事がきつい上に管理職までしなければいけないとなると、正直もたないと考える人は多いでしょう。
管理職から外れたいというように言える人ならまだ良いのですが、それを伝えにくいということもあります。自分の能力を買ってくれた上司に対して申し訳ないという思いもあることでしょう。
そして出来るだけきちんと勤めないと、せっかく抜擢されたことがムダになる…とも考えるようです。でもそのように思い続けていっても、長くは続かないことが多いです。管理職になることにより、離職率が上がることは実際に起こり得ることのようです。